三角地などの変形した土地には、無難な家が建ちにくい。
敷地と同じように変形した建物を建てると、大凶相の家になってしまうのだ。
このように変形した土地に建物を建てるとその土地から離れられなくなり精神的にも危険な状態に陥ってしまう。
三角地の土地は大凶相
三角地のような変形した敷地を見ると、この土地は、本来あるべきものを失ってしまったような感じを受ける。
そもそも、土地を好んで変形させたい人はいないはずだ。
もともとの土地は形がよく、長方形の土地であっても、区画整理などで道路が拡張されたためや、相続のためにやむなく切り売りした結果、変形された土地ができてしまう。
こんな極端に変形した土地に家を建てると、いろいろなアクシデントが心配だ。
一番危険なパターンは、変形した敷地なりに変形した家を建てること。
これは、家相学上、大凶相になる。
家相学は、本来、土地の持っているプラスのエネルギーを効率よく住まいの内部に取り込むことを大切に考えてできているが、敷地が変形していると、土地の持っているエネルギーがゆがみ、本来のパワーが出ない。
また、それに加えて建物の構えが悪ければ、マイナスの要素が重なり、さらに凶相になってしまう。
たとえば、三角地に三角形の建物を建てることは、凶相の度合いを増すことになるので最悪だが、実際にはよく行われている。敷地に対して、効率よく、目いっぱいの建物を建てるためには、三角形の建物も正しい選択だと考えている建築業者もいるし、「市場価格よりも安いから」といってこんな建物を選んでしまう施主もいるからだ。
三角地に住むと精神不安定になる
また、三角地に住むと、精神が不安定になり、一度住んでしまうと、その土地からなかなか離れられなくなってしまうこともある。
N県からの出張依頼があり、現場に出かけることになった。
昔からの宿場町に住むMさんは、何代も続く老舗の旅館の跡取りで、いずれは家業を継ぐことになっている。
結婚を機に家を建て、しばらくはそこで暮らすことにしたが、その土地が三角地だった。
その家に住んでから、Mさんの性格が変わり、精神的にも不安定な状況が続いてしまい、心配した妻から出張の依頼があったのだ。
昔から、「三角地に住むと精神異常者が出る」いわれているぐらい、変形した土地に住むと、精神が不安定になる事例が多い。
家相には大きな問題はなく、それより土地の影響を大きく受けていると判断したので、この土地からできるだけ早く離れることをアドバイスした。しかし、Mさんは納得せず、どうしてもこの家から離れたくないという。もともと、いずれは両親の家で同居する心積もりでいたので、妻もこの家から出ることには抵抗がないが、Mさんの気持ちが変わらないのだ。
今までの経験から、「三角地には凶相の磁力みたいなものがあって、住んだ人間をいつまでも引きつけておこうとするから、何としても、この土地から離れるという強い意思が必要だ」と、再々にわたりアドバイスし、半年ほどかかって何とか説得することができた。
凶相の三角地からは、なかなか離れられない事例が多いので、最初から住まないことが得策だ。
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