家相学では、建物の外観やデザインについては大きな制約がない。
一階の構えについては、欠けや張りなど厳密な決まり事があるが、屋根や窓の外観やデザインまでは決まりがなく、自由に考えることができる。
しかし、だからといって、あまりに奇抜な外観やデザインの家を建てることや、周囲の雰囲気を壊してしまう建物を建ててはいけない。
こんなことをすると、人からいわれのない妬みや恨みを買うことになってしまう。
自宅の外壁カラーでトラブルになるケースも
自宅の外観カラーが原因で、トラブルになったケースもある。
風水に凝りすぎてしまい、自宅の玄関や門扉を金色や黄色に塗ってしまうこと程度はよく耳にするが、自宅全体の外壁までも赤やピンク、オレンジ色などの派手なカラーに塗りあげてしまうケースもある。
私の自宅の近所にある住宅街にもそんな家があり、以前はごく普通の外観の家だったが、突然リフォームエ事を始めて、終わったときには外壁がピンク一カラーのデザインに変わっていた。
近くを通りかかった私も驚いたが、近所の人たちはもっと驚いたと思う。
あれだけ色がついていると、近所迷惑レベルの話ではなく、外壁に反射された赤みを帯びた光が、自分の家の中に入ってくるようなことになれば、色の判別が難しくなる視覚障害になる恐れもある。
実際、隣の建物のカラーが原因で視覚障害を起こして、訴訟にまで発展したケースもある。
そこまでいかなくても、気になって仕方がないのではないか。
吉相と勘違いした家
昨年、あるテレビ番組のスタッフから取材の依頼があった。
この番組は、いろいろとこだわりを持って建築された住まいを特集するものだが、私が依頼を受けたのは、「家相を取り入れた家」というもの。
家相を気にする施主が、友人の建築士に設計を依頼して建築した住まいを、家相的に見てどこが吉相なのかを私にコメントしてほしいという。
急な依頼だったが、担当者が熱心に頼むので、依頼を受けることにした。
さっそく、二名のスタッフが私の事務所を訪れ、台本と家の図面を見たが、これには驚いた。
家相を取り入れた家というが、建物の形が八方位に合わせて八角形になっている。
家に欠けに関する内容は以下の記事で詳しく紹介しています。
⇒家相の欠けを補う方法はない?張りの効用で運勢を強く大吉相へ
階段は建物の中心にあるし、トイレには窓もとれていない。
家相も悪いが、住み心地も悪そうな家だった。
⇒家相でみる階段が中心にある家!こんな家は家族に事故や怪我が起こる
スタッフには、「こんな家はコメントのしようがないので、取材は受けられない」と、すでにセツティングも終わっていたカメラも片づけてもらった。
スタッフは、
「ある建築雑誌でこの家を見て、形も変わっているのでおもしろいと取材をしたが、現場に行ってみると、どうみてもまわりから浮いている。施主は吉相の家というが、妻とは離婚しているし、素人の自分たちが見てもおかしいと思った」
とのこと。
放映日が迫っていて気の毒な気がしたが、とにかく帰ってもらった。
ときどき自宅を奇抜なデザインやカラーにした家を見かけるが、周囲の調和を乱すような家は、人のねたみや恨みを買いやすい。
自宅や建物の外観デザインやカラー(色)は、本人よりも他人の評価を大切に考えるべきものだと思う。
デザインやカラーで注意する点は以下の記事で詳しく紹介しています。
コメント
[…] […]
[…] […]
[…] […]
[…] […]