家相鑑定では、まず何から始めるか知っていますか?
家相鑑定は家相の中心を知ることが基礎!家の中心と磁北を正しく知ることから始める。
この家相鑑定の基礎が分からなければ家相診断はできない。
ここでは 家相鑑定の基本について説明したい。
家相の吉凶は、すべて建物の中心(家相の中心)から見た方位で判断する。
したがって、住宅や店舗からビルまで、どんな建物でも、最初に中心位置を知ることが基本だ。
家相学上の中心とは、建物の一階の重心を指す。
大地に根を下ろしている一階がすべての基本になっている。二階や三階の家相も、一階の中心から判断するので、間違えないようにしてほしい。
家相の中心を求める方法
建物の中心は、基礎の外周部分から判断をする。
建物の中心の出し方については、長方形などのシンプルな形の家は、対角線の交点が重心なので、そのまま家相で使う中心になる。
建物に凹凸がある場合は、そのままの形で厚紙などにくりぬいて、バランスをとることで中心がわかる。
どんなに複雑な形をしていても、バランスがとれる場所が重心点であり、中心になっている。
家の中心のとり方
一方サンルームや北国に多い風除室は建物に含めて考える。
磁北と真北の違いとは
正しい磁北を知るための方法はいくつかあるが、最初に磁北(じほく)と真北(しんぼく)の違いを知る必要がある。
磁北とは
文字どおり磁石で測った北で、家相学ではこの磁北を使う。
真北とは
地図に示されている地図上の北で、市販されている市街地の地図や航空地図に表示されているものは、すべて真北が表示されている。
また、建築の確認申講など、新築や改築分際に役所に提出する図面は、すべてこの真北で表示されることが義務づけられているが、たとえば工務店や建築事務所から出されるすべての図面が真北で表示されているわけではない。
ほとんどの図面は北を示すマークが表示されているだけで、「この図面は真北を表示しています」などの表記はない。
磁北なのか真北なのかわからないだけではなく、
どちらの北にしても、いいかげんな北方位が表示されているケースもある。
敷地の測量図も同じ問題点があり、測量図に示された北にも、磁北、真北の表示がないし、
「だいたいこのあたりが北だろう」程度の精度の測量図もあるのが実情だ。
正しい磁北の測り方
そこで、市販の磁石を使い、自分で磁北を測る必要があるが、磁石を直接建物の床や敷地の地面に置いてはいけない。
釘や建築金物、土に含まれる砂鉄などの影響を受けて、正確に測り出すことができないからだ。
地面や床下から一メートルほど離した場所で測ってほしい。
当然、一か所だけでなく、何か所かで同じように測り、できるだけ精度の高い磁北を測り出してほしい。
磁北と真北の間違いで起こる大問題とは
また、真北と磁北の角度の差については、西偏差角度表を見てほしい。
日本国内で4度から10度ほどのずれがある。真北よりも、磁北は西にずれている。
この偏差については、国土地理院が数年ごとにホームページでデータを発表している。
http://www.gsi.go.jp/common/000148084.pdf
私が受ける相談でも、家の中心を間違えてしまい、せっかく考えた間取りを、最初から作り直さなければいけなくなったケースも多い。
自分で間違えてしまったのだったら、まだあきらめもつくが、
「地元で有名な家相家に見てもらっている」
「友人から紹介されたところで、建物の中心を出してもらった」
などと安心していても、実際にはまったく間違えていることもある。
なかには、すでに新築をしてから間違いに気づいて、大変な思いをする人もいる。
他県からの依頼だったが、どうしても自宅に来て建物の中心と正しい磁北を出してほしいというものがあった。
新築の際には、有名な占い師の先生に家相を見てもらっているが、このところ体調がよくないという。
気になって図面を見直しているが、改めて見てみると、どうも建物の中心が間違っている気がするこうなると不安が大きくなり、もう一度、磁石で磁北を測ってみても、場所によって不安定なので、何とかしてほしいと頼み込まれてしまった。
結局、中心も磁北も違っていたので、大幅なリフォームをすることになってしまったが、本来、こんなことはあってはならないことである。
家相の基礎知識については以下の記事で詳しく紹介しています。
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