古戦場や墓の跡地など、人が住めない土地がある。どんなに吉相の家を建てても、不幸が訪れてしまう。
どんなに吉相の間取りで家を建てても、不幸になってしまうケースがある。
土地分譲地の地相が悪ければ、吉相の家を建てても、残念ながら意味がない。
古戦場や墓地など、縁がないものと思っている人も多いが、知らないとはいえ、こんな土地に家を建てて不連続きの人もいる。
土台と基礎に墓石が使われていた
東京都内のT区に住むNさんの実家は、戦後の焼け野原のころからこの土地に住んでいた。
八百屋を営みながら生活していたが、時代が進み、周囲一帯が発展するとともに店も大きくなり、今では立派なスーパーマーケットに発展している。
自宅も何度か建て直したが、戦後まもなく建てた母屋を解体したときには驚いてしまった。
土台と基礎を支える割栗石(わりぐりいし)に墓石が使用されていたのだ。
事情を調べてみると、Nさんの実家は墓地の近くで、当時はとにかく物資が不足していて、手ごろな石でさえなかなか手に入らなかったので、焼け跡から墓石を運んできて、建築に利用したらしい。
だれもがそんなことを気にする余裕もなく、当時は一般的に行われていたようだ。
しかし、今となってみれば、あまり気持ちのよい話ではないので、これから数年後に予定している自宅や会社の本社ビルの建築について、アドバイスを求めに来訪されたのだ。
Nさんの家は墓石を使用しただけだが、墓地だった場所に家を建てて住んだ人たちもたくさんいたらしい。
Nさんの話によると、その人たちは、今ではほとんど残っていないとのこと。
悲惨な状況になって、出て行った人が多いと聞いた。
古戦場跡では精神異常や病気に悩まされる
戦国時代の有名な古戦場跡の町に出張したときのことだが、依頼者の話によると、30軒ほどの集落の中で、自殺者や精神異常者、原因不明の病気に苦しむ人の家が、思いつくだけでも、10軒以上に上るという。
依頼者がつくった地図の中に、「この家では、ご主人が自殺した」「この家の長女が精神異常になった」と印がしてあったが、その地図を見て、ますます気分が落ち込んでしまった。
どんなに因縁深い場所でも、長い時を経たり、人々の慰霊の祈りによって浄化されていく。
どんな状況でも、すべてが最悪になるわけではないが、できればこんな土地は避けて、だれもが安心して住める土地を求めてほしい、と切実に願ったことを記憶している。
墓地だった土地はマイナスの影響受ける
いろいろな土地に出かけて土地の現場調査をしているが、人が住めないと感じる地相の土地もある。
こんな土地のすべてが古戦場や墓地だったわけではないが、以前に墓地だった土地を見れば、それなりのマイナスの気を受けるし、因縁めいた土地であれば、悪い因縁の存在を感じることができる。
私に限ってのことかもしれないが、土地の持つエネルギーを知るためには、一日の中でも午前中が適しているように思う。建物がない更地の状況であれば、一番わかりやすい。とにかく、土地選びに関しては、因縁めいた物件を選ばないことが大切だ。
コメント