今回は、家の家相を鑑定する基本について知っているだろうか?
十二支方位と鬼門方位は家相建築の基本であり、おろそかにすると凶相の家になるという注意点について話そうと思う。
建物の家相の吉凶を知るためには、建物の中心を正しく求めて、正確な磁北で判断を下すが、そのためには、「二十四山方位盤」を活用する。
家の中心の取り方は以下記事で詳しく説明しています。
⇒家相鑑定は家相の中心を知ることが基礎!適当では家相診断はできない
この方位盤は、全方位360度を45度ずつの8つに分け、
北・北東・東・東南・南・南西・西・北西の8方位に区分していて、
この8方位をさらに子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・成・亥の十二支と、
甲・乙・丙・丁・成・己・庚・辛・壬・癸の十干(じっかん)方位で分類する。
全方位を24に分けるので、一つの方位は15度ずつになり、8方位はそれぞれ3つずつに分けられている。
この分類を示しているのが「二十四山方位盤」だ。
二十四山方位盤とは
方位盤の一番外側が24に分かれていて、そこには十二支方位と十千方位が表示されている。
その内側も、北の45度の範囲を
一白(いちはく)水星
北東の範囲を八白(はっぱく)土星
東の範囲を三碧(さんぺき)木星
東南の範囲を四緑(しろく)木星
南の範囲を九紫(きゅうし)火星
南西の範囲を二黒(じこく)土星
西の範囲を七赤(しちせき)金星
北西の範囲を六白(ろっぱく)金星
中央部分を五黄(ごおう)土星
と呼んでいる。
また、この方位盤には、北と南、東と西の真ん中を貫く「正中線」や、北西と東南を貫く「四隅線」、北東と南西を貫く「鬼門線」など、家相学上、重要な要素がすべて書き込まれている。
この方位盤で示す中央の部分、九星(きゅうせい)方位でいう五黄土星の部分が、家の中央部になる。
通常の住宅では、建物の中心から半径2メートルぐらいの範囲を指しているが、一階の建坪が100坪を超えるような大きな建物の場合は、建物の大きさに比例して中央部の範囲も大きく考える必要がある。
家相学では、この中央部の扱いが非常に大切なのだ。
家の中心部は要注意!
家の中央部には、階段や中庭、吹き抜けなどを設置してはいけない。
トイレや浴室、キッチンなどの水まわりを設置しても凶相になる。
その理由はこちらの記事でも説明しています。
⇒家相でみる階段が中心にある家!こんな家は家族に事故や怪我が起こる
⇒キッチンの間取りと水回りの間取りに注意!家の中心は病気がちになる
家の中央部には、階段や吹き抜けのように一階と二階を筒抜けにしてしまう立体的な空間を設置しては凶相で、そのほかにも、家相学上、不浄物として扱うガスレンジなどの火気やトイレなどの水まわりを設置してはいけないのだ。
建物を人間の身体にたとえて考えてみれば、家の中央部は人間の背骨の部分にあたる。
家族でたとえれば、一家の主人など、家族の中心となる人物を指す。
家の中央部を凶相にすることは、背骨をなくし、一家の主人をなくすことと同じで、凶相の影響も大きく、さまざまなトラブルの元になってしまうので、絶対にやってはいけない凶相なのだ。
また、「家の中心点だけをはずせば無難」と考えている人も見かけるが、この考え方は間違っている。
中心点ではなく、中央部と考えることが正解なので、この点についても、しっかりと理解してほしい。
家相の鬼門について
次に、鬼門について説明したい。
鬼門とは、家の中心から見て北東の45度と南西の45度の範囲を指す。
北東方位を表鬼門(おもてきもん)、南西方位を裏鬼門(うらきもん)と呼び、家相学上、凶相の代名詞とされている。
この方位は、いわばマイナスの気が滞る場所で、この鬼門にガスレンジなどの火気やトイレなどの水まわり、玄関、門一扉を設置してはいけない。
陰陽でいえば陰(マイナス)の代名詞である鬼門方位に、空気を汚し、湿気や腐敗を呼ぶ火気や水まわりを配置することは、マイナスの場所にマイナスのものを置くことと同じで、マイナスの作用を増加することになってしまう。
生活には必需品でも、マイナスの要素を持つ火気や水まわりは、家の中でもできるだけ無難な場所に設置して、危険な要素を軽減させようとすることが、家相学の根底にある基本中の基本なのだ。
また、玄関や門一扉が鬼門方位にあると、家の中に腐敗した気を取り込むことになるので、この点も避けなければいけないポイントだ。
⇒玄関が鬼門の方位にあると危険!金運も仕事運も全て恵まれない!
十二支方位を考慮せよ!
もう一つの大切なポイントは、その家に住む家族の十二支方位を大切にするということだ。
⇒十二支方位はその人の健康をつかさどり九星方位は運命を左右する
家族の十二支方位にも、ガスレンジなどの火気やトイレなどの水まわり、玄関や門扉を設置しては危険なので、鬼門方位と同様に、この点もしっかりと対処してほしい。
最近は、書店に並ぶ家相の本にも、この十二支方位を重視した最新の考え方のものも増えてきたが、まだまだ、すべてに浸透したとはいえない。
なかには、「火気や水まわりの不浄物は、鬼門方位に設置しては凶相」とだけ説明され、家族の十二支方位はまったく触れられていない本もある。
これでは家相の精度が低い。
だれに対しても危険な鬼門方位と、その家に住む家族の十二支方位に注意を払ってこそ、精度の高い家相の鑑定が可能になるのだ。
十二支方位については、「十干・十二支・九星方位早見表」( https://nishikei.jp/kigaku/4933/.html)を見て、家族の方位を確認してほしい。
家族の方位を確認して欲しい理由は以下記事でも説明しています。
⇒家相とは方位だけでない!どの部屋を誰が使うかで吉凶が決まる!
家の中央部と鬼門方位、家族の十二支方位は、現代家相である家相建築の基本でもあり、この点をおろそかにしては、吉相の家や無難な住まいは実現できない。
コメント