家相の基本は、人が住む家に、いかに自然の恵みを豊かに取り入れるか、ということにあります。
例えば、家相とは方位だけでなく、どの部屋を誰が使うかで吉凶が決まるという点。
また、家の中心から見た方位で判断し、とくに北方位と鬼門方位には注意が必要である点。
などなど家相方位の考え方を、より良い環境作りとして取り入れていくのです。
マイホームを建てるとき、まずは予算の問題から始まって、敷地や家の広さ、さらにどんな部屋が必要か、素材はどうするか、そしてどんな外観にするかなど、考えるべきことはいろいろあります。
つまり重要なポイントは「家相のよい家」にすることなのです。
家相の見方の基本
考えてみれば、私たちの住む家は、太陽、土壌、大気、気流、気圧、磁力など自然界のエネルギーによって、さまざまな影響を受けています。
もう少しわかりやすくいえば、ひとつの家のなかには陽当たりがよい場所もあれば、じめじめと湿気の多い場所、にごった空気のよどみやすい場所もあるわけです。
こうした条件のなかで、より快適に住むことを追求したのが家相です。
住宅事情の厳しい今日、間取りにもあまり余裕がとれませんから、家相に基づく設計の知恵はいよいよ必要とされています。
家相の判断の基準となる「方位」の考え方は、古代中国の「易経」にまでさかのぼります。
自然のもつ無限のエネルギーを深く考察し、陰陽の両極から自然界のあらゆるものが生まれてくるとした思想です。
ここから方位学が誕生し、以来三千年の間、先人の知恵ヒ経験が積み重ねられて、今日の家相ができあがったのです。
今回紹介する家相の知識は、設計士であり家相の専門家である私が、その経験のなかで実証してきたものばかりです。
遠く三千年の歴史をもつ家相学の知識のなかには、今の私たちの生活には合わなくなったものもあります。
私の経験から判断して、明らかに迷信にすぎなくなった古い知識は除いてあります。
まず、家相では家の中心から見た「方位」によって間取りの古凶を判断しますが、ある部屋の方位が吉か凶かを見る場合、その部屋を使うのが誰かということも大きな問題になります。
家という「器」だけでは、家相は論じられません。
そこに人が住んで初めて、家相の吉凶が生まれるのです。
家相の悪い家で暮らしていると、家族の健康に支障がでたり、精神的に悪影響が及んだりします。
凶相の家は、住む人のエネルギーを奪いとったり、望ましくない方向にねじ曲げてしまったりするからです。
その結果、一家に病人が相次いだり、ノイローゼになる人が出たり、犯罪者が出たりということも起こります。
逆に、吉相の家で暮らしていると、家族は十分に休息がとれ、心身の健康を保つことができ、家庭生活も円満になります。
社会的にもツキに恵まれます。
もちろん、家相さえよければそれですべてよし、というわけではありません。
よい家相の家に住むことは、家族が健康に恵まれ、努力が報いられるための、いわばスタートラインなのです。
ひとりでも多くの人が、正しい家相の原理を生かして、幸せな生活へのスタートラインを切ってくださることを望みます。
家相の八方位とは?北方位と鬼門方位に注意
家相の良し悪しの判断は、家の中心から見た方位を使います。
方位は方角と言いかえたほうがなじみがあるかもしれません。
方角といえば東西南北に、北東、東南、南西、北西の四つを加えた八つをいうのがふつうです。
家相では、これを「八方位」と呼びます。
これをさらに細かく分けたのが二十四方位で専門的には二十四山といいます。
八方位の中でも「北方位」はとくに重要です。
北極星の位置する北は、大古から方位を指し示す基準となってきただけでなく、北には磁極があり、地球の自転にも関与しています。
家相でも北は神聖なものとされており、
トイレなどの不浄物でおかすことは絶対のタブーなのです。
トイレについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ところが実際は、陽当たりのよい南側に部屋をたくさんとろうとするあまり、トイレやキッチン、浴室などを北側に追いやってしまう家をよく見かけます。
北方位、とくに北の中心一五度範囲にあたる子方位に便器や火気、水まわりをおくと、疲労がたまりやすくなったり、心臓や肝臓、胃腸などが弱くなります。
キッチン・浴室についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒家相のキッチンでのポイントは火気と流し!凶方位は健康を損なう
⇒浴室の風水と家相での注意点!浴槽の湯の貯め置きはダメな理由とは
こうした不浄物がワンセットになって北方位に位置していると、いくつもの病気を抱え込むことになりがちです。
逆に、北方位にある子供部屋や書斎などは吉相になります。
収納部屋を北に設けるのも凶意を封じるひとつの手です。
正中線と四隅線
家相の注意すべき方位は「鬼門(きもん)」
次に注意すべき方位は「鬼門(きもん)」です。
これは、北東と南西の方位をさし、昔から災いを呼ぶ方位として恐れられてきました。
徳川幕府が江戸城の鬼門にあたる二つの方位に、上野の寛永寺と芝の増上寺を建てたエピソードは有名です。
二つの鬼門方位のうち、北束を「表鬼門」、南西を「裏鬼門」と呼ぶのですが、この方位が要注意とされる理由をかんたんに説明しておきましよう。
まず、北東は陽が当たらず、じめじめとして腐敗を呼びやすい方位。
南西は西日で温度が上昇し、紫外線の殺菌力も弱いため、やはりものが腐敗しやすい方位です。
家相では北東の表鬼門を、住居内の腐敗した「気(プラーナ)」がたまって外へ吹き出されるところ、南西の奥電門を、腐敗したプラーナが外から侵入しててるところと考えます。
この二つの方位(北東・南西)に、空気を汚染させるもの、
つまり、
トイレやキッチンの火気、風呂場の火気、流し台や浴槽をおくのはタブーです。
腐敗作用が強まり、家族の健康に大きなダメージを与えるからです。
トイレ・キッチン・浴室についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒家相のキッチンでのポイントは火気と流し!凶方位は健康を損なう
⇒浴室の風水と家相での注意点!浴槽の湯の貯め置きはダメな理由とは
なかでも北東方位の中心一五度の範囲はとくに凶意の強いところ。
決して不浄物を置いてはいけないのです。
また両鬼門の方位に玄関や門を設けるのも避けるべきです。
家のなかに腐敗を呼び込むだけでなく、外からの災いも招き寄せてしまう結果になるからです。
玄関についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒家相でみる玄関の吉凶方位とその対策とは!玄関は仕事運を左右する
⇒こんな玄関はトラブルに遭いやすい!いじめやリストラに遭う家相とは
八つの方位の中心を貫く四本の線も、家相を考えるうえでの重要なポイント。
南北。東西を貫く線を「正中線」といい、北東と南西、東南と北西を貫く線を「四隅線」といいますが、これらの線はいわば方位の要といえます。
正中線と四隅線のうえに、トイレ、人気、流し、浴槽をはじめ、ドアや窓などの開口部があると凶相になります。
とくに北東と南西の中心を貫く線は「鬼門線」とも呼ばれ、不浄物や開口部は絶対にタブーです。
家相で重要な健康と運命についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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