家相では、その家に住む人の健康を何より第一に考えます。
そのためには、北や鬼門方位と並んで、「十二支方位」をおかさないようにする必要があります。
ここでお話ししておきたいのは、その人の健康をつかさどる十二支方位と運勢を左右する九星方位があるということです。
十二支とはご存じのとおり、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)・・・の生まれ年のこと。
方位盤を見るとわかるように、北の中心一五度を子として、十二の方位がひとつおきに並んでいます。
残りの癸、艮(みずのとごん)などは十千方位といい、専門的に家相を見るときに使います。
これに関しては特に一般の人は気にしなくていいでしょうが、十二支方位と九星方位は知っておいてください。
十二支方位と九星方位とは
さて、たとえば午年(うまどし)の人なら南一五度が自分の十二支方位ということになりますが、ここでひとつ注意があります。
家相では大陰暦を用いるため、干支(かんし)が変わるのは現在の暦では節分です。
つまり同じ午年でも、現在のカレンダー上で正月から節分の間に生まれた人は、前年の干支にさかのぼって巳年と見るのです。
この十二支方位の吉凶は、その人の心身の健康にかかわってきます。
十二支方位にトイレや火気、流し、浴槽などがあると、その方位の人の内臓や神経がおかされやすくなります。
トイレ・キッチン・浴室についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇒家相のキッチンでのポイントは火気と流し!凶方位は健康を損なう
⇒浴室の風水と家相での注意点!浴槽の湯の貯め置きはダメな理由とは
なかでも北に十二支方位がある子年の人や、鬼門方位にあたる丑、寅、未、申の人は要注意。
十二支方位に不浄物があると二重のタブーをおかすことになり、健康な生活は望めません。
とはいえ、家族が多い家庭の場合、全員の十二支方位を避けようとするとトイレや台所を設ける場所がない、といったことも起こってきます。
その場合、一家の生活を支える主人と主婦の方位にだけはくれぐれも注意する、と覚えておいてください。
親が健康で生き生きと暮らしていれば、もともと生命力旺盛な子供に凶意が及ぶことは少ないものです。
九星方位とは
さて、市販されている暦を見ると、十二支の他に、一白水星、八白土星、三碧木星・・・といった「九星」の表がついています。
自分の九星がわからない人は、こちらのサイトをお借りしましょう。
方位のうえでは、一白水星が北にあり、そこから順にあてはめていきます。
六白金星(ろつぱくきんせい)の人は、北西が九星方位です。
五黄土星(ごおうどせい)の人は、家の中心が自分の九星方位にあたります。
十二支方位が健康をつかさどるのに対して、九星方位はその人の運勢の強さを左右します。
社会的なツキ、と言いかえてもいいでしょう。
体は健康そのもので能力もあるのに、いくら努力してもうだつがあがらない、という人は、この九星方位をおかしていることが多いのです。
とくに一家の主人や長男の九星方位は大切に扱う必要があります。
九星方位に建物の欠け、つまリヘっこんだ部分があると、出世は望めません。
私が相談を受けたケースのなかには、一家が経済的に破綻したり、主人が浮気をくりかえして離婚のはめに至った例もあります。
大切なのは凶意を防ぐことだけでなく、十二支方位や九星方位を吉相に生かすことです。
たとえば、リビングはどの方位にあっても吉相となりますが、家族のなかでも問題を起こしやすい人の十二支方位や九星方位に居間を設ければさらに吉相。
その人の性格がおだやかになり、楽しい団らんが実現します。
夫婦の寝室や子供部屋も、使う人の十二支方位に設けると吉相です。
リビングについては以下の記事で詳しく紹介しています。
⇒家相のリビングで吉相を凶相にする犯してはならないタブーとは?
家族定位とは!家族にはそれぞれ決まった方位がある
十二支方位と九星方位に加えて、運勢を左右する重要な方位がもうひとつあります。
これを「家族定位」といいます。
家族定位は生まれ年には関係なく、その人が家族内でしめる立場によって、方位が決まります。
たとえば一家の主人の定位は北西にあり、主婦の定位は南西です。
ここで整理しておくと、
たとえば昭和四十年生まれの主婦の場合、
巳年の八自土星ですから、十二支方位は東南の南寄り一五度、九星方位は北東です。
家族定位は南西になります。
この二つの方位を吉相にすることが理想です。
十二支方位は健康に、
九星方位は社会的なツキにかかわりますが、
家族定位の扱い方は主にその人の性格に影響を与えます。
家庭生活の安定のためには、家族定位にあたる方位に、そこに定位をもつ人が使う部屋を設けるのがベスト。
方位が暗示する意味が強く現われ、家族が協調しあって暮らすことができるからです。
全員の家族定位にあわせて寝室や子供部屋などをとれれば、いつことはありませんが、実際の設計上はなかなか難しいもの。
子供部屋と寝室については以下の記事で詳しく紹介しています。
⇒子供部屋の採光と窓はとっても重要!子供部屋の方角が非常に大事なワケ
⇒寝室は最低でも6畳は必要!寝室の方角選びは幸福度が変わってくる!
そこで、まず家族の関係を乱しがちな人の家族定位を生かすことをすすめます。
たとえば一家の主人がひどい亭主関白だったり、主婦が勝ち気すぎて困る、というとき、その人の家族定位に夫婦の寝室をもってくれば、気持ちが安定します。
とくに一家の主人の家族定位である北西方位は大事です。
ここに建物の欠けがあると、主人の私生活上の地位をおびやかすだけでなく、社会生活も不安定なものにします。
また、息子に経済的主導権を譲った親が北西方位の部屋を使い続けていると、息子はなかなか一家の主人としての能力を発揮できません。
家族別に方位の吉凶見てみよう!
それぞれの家族定位について説明します。
欠けがあると一家の安泰は望めない。
夫婦の寝室や主人の書斎にするのがもっともよい。
⇒寝室は最低でも6畳は必要!寝室の方角選びは幸福度が変わってくる!
⇒書斎部屋は方位で吉相効果が違う!あなたにとって最適の方位とは
張りや欠けがあると主婦の我が強くなる。
鬼門方位のためトイレや人気、流しなどの不浄物もタブー。
これをおかすとまず主婦が健康を害する。
寝室にすれば吉、リビングや応接室も可。
欠けがあると長男の将来は期待できない。
リビングや応接間、長男の寝室にすれば吉。
欠けがあると長女に甘えが強くなり、怠けぐせがつく。
リビングや長女の寝室にすれば吉。
子供部屋として最高の方位。
神聖な方位なので、欠けや不浄物は絶対にタブー。
他の家族ヘの影響はもちろん、次男が不良化しやすい。
⇒子供部屋の採光と窓はとっても重要!子供部屋の方角が非常に大事なワケ
車庫、欠け、不浄物があると、次女が不良化しやすい。居間や応接間は吉。
⇒車庫の設計がダメなら健康が悪化!建物の中の車庫はできるだけ避けよ
鬼門方位のため不浄物は絶対タブー。
リビングや応接間なら三男以下の息子の運勢は安定する。
不浄物や欠けがあると、三女以下の娘の性格に悪影響を与える。
リビングや応接間なら吉。
上記にあるリビング・トイレ・欠けについては以下記事で詳しく紹介しています。
⇒家相のリビングで吉相を凶相にする犯してはならないタブーとは?
中心のとり方!正確な中心でないと全ての方位が狂う
北方位や鬼門方位など、方位によってさまざまな吉凶が現われることを説明してきました。
ところで家の北方位という場合、漠然と家の北側をさすわけではありません。
方位は家の「中心」から正確にはかります。
家の中心は、家相の吉凶を生み出す出発点、つまり人間の体でいえば「心臓」のようなものです。
建物の真ん中に庭がある家が凶相になるのは「欠け」の問題だけではありません。
デザイン重視のあまり、家の中心を空洞にしてしまったのですから、これは心臓のない体と同じで、間取りを論じる以前の大凶相です。
⇒建物の外観やデザインが目立ちすぎると危険!人の妬みや恨みを買いやすい?
家相にはいろいろな流儀があり、中心のとり方も流儀によって違います。
大黒柱を中必と見たり、主人の部屋を中心とみる方法もありますが、私は家の基礎(つまり土台部分)の外周をもとに、文字どおりの中心を求める方法をとっています。
これが、もっとも合理的で信頼性のある方法だからです。
この場合、基礎で支えられていない出窓などは、外周には含めません。
家相に基づいて設計をしたり、設計図から家相を判断する場合、私はコンピュータで中心を求めます。
けれどここでは、こうした設備なしに中心が出せる方法を紹介しましょう。
何度も試してみましたが、コンピュータで求めた中心とほとんどズレは出ません。
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