床の間や神棚の向きや方角はどっちが良いのでしょうか?
仏壇を祭るには意味と方角を理解する必要があります。
畳敷きの部屋の床の間に神棚・仏壇がある家は以前に比べれば随分減っています。
また、神棚や仏壇の意味を理解せず、仏壇はいらない、と考えている人がいます。
これは大きな間違いです。
神棚や仏壇一を置く方位には吉凶があり決まり事もあります。
座敷・床の間の方角とは
座敷とは、畳敷きの日本間のことをさします。
厳密にはいわゆる「客間」、つまり床の間があり、客用の寝室にする格のある和室のことを座敷というのですが、ここでは和室一般について説明することにしましょう。
畳敷きの部屋は、以前に比べれば随分減っています。
子供部屋はほとんど洋室ですし、夫婦の寝室も洋室にする家が多くなりました。
子供部屋・寝室については以下記事で紹介しています。
⇒子供部屋の採光と窓はとっても重要!子供部屋の方角が非常に大事なワケ
⇒寝室は最低でも6畳は必要!寝室の方角選びは幸福度が変わってくる!
なかには和室は老人室のみとか、畳敷きの部屋が全くないという家もあります。
けれどもやはり畳の部屋は、不思議に人の心を落ち着かせるものです。
いつでもゴロンと横になれるのがいい、という人もいますし、用途が限られずいろいろな目的に使えるという便利さもあります。
家相の立場からも、畳敷きの部屋をつくることをすすめます。
畳の材料であるイグサは、室内の空気を浄化させる作用をもちます。
寝室も、洋間にベッドをおくより、ほんとうは畳のうえに布団を敷いたほうが健康のためにはいいのです。
近頃問題になっているダニも、畳の部屋には繁殖しにくく、細菌の発生も防げます。
よく畳のうえにカーペットを敷いている家を見かけますが、これはやめてほしいものです。
せっかくのイグサの効果をせきとめてしまうだけでなく、湿気がたまりやすくなってダニの害を招いたり、室内の空気を腐敗させます。
さて、健康面からその価値を見直したい日本間ですが、長い伝統があるため吉凶に関するいい伝えも数多くあります。
たとえば「三畳間は吉だが四畳半は凶」とか「床の間に突きささる向きに畳を敷くと凶」など、畳の数や敷き方を気にする人はかなりいますが、これらはすべて迷信です。
また、「和室の続き間でヨコが四間、タテが二間になると「死に間」のため凶相という言い伝えも各地にあります。
四間×二間になるのは、八畳間が二つ続いたり、押入つきの六畳間と八畳間が隣り合っている場合のことですが、これは別に凶相ではありません。
例外は、商店などで建物全体の奥行が二間で幅が四間というもので、私の経験上こうした建物で事業をしているケースは、ことごとく失敗に終わっています。
ただし家のなかの座敷が四間×二間の構成になっていても、何の凶禍もあらわれませんから、まったく気にする必要はないのです。
つまり、和室は畳が何枚でどのように敷いてあろうと、続き間がどんな構成だろうと、それで凶相となることはないわけです。
客間に関する迷信もたくさんあります。
たとえば床の間が鬼門方位にあると凶相になるというものです。
たしかに床の間に神仏の像が祭ってあったり、掛け軸に神仏が描かれていると、方位による吉凶が生じます。
これについては「神棚・仏壇」の以下記事を見てください。
床の間を神棚とみなすという地方もありますが、神仏にまつわるものが祭られていないかぎり、どの方位にあっても家相にはまったく影響しません。
また、床柱の向きや天丼のさおの向きなどにも吉凶はありませんから、「逆さ柱はいけない」「天丼のさおが床の間に刺さる向きだと凶相」といった迷信は気にしないでください。
床の間のポイント
座敷のポイント
神棚・仏壇の意味と方角とは
神棚や仏壇は後継ぎの長男の家にあればいいもので、自分の家には必要ない、と考えている人がいます。
これは大きな間違いです。
神棚は私たちの生活を取り囲む自然への感謝と崇敬の念をあらわしたもの、仏壇は祖先を大切に祭り、供養するためのものです。
人間は誰一人として、自分だけの力で生きている人はいません。
空気や水、太陽といった自然の恩恵を受け、祖先の血を受け継いで、家族の今の生活があるわけです。
自然や祖先を敬う心をつねにあらわしてこそ、家相も吉相となります。
神棚や仏壇のない家は、いくら家相に工夫をこらしても吉相とは言いがたいのです。
神棚や仏壇を祭るには、いくつかの決まりごとがあります。
まず、神棚は鴨居よりも上に、仏壇はその前にぬかずいて手を合わせられる高さに祭るのが常識です。
仏壇のうえに神棚を祭るのは別にかまいませんが、もちろん直接乗せるのはタブー。
かならず仏壇と神棚の間に空間をあけます。
仏壇と神棚を同じ部屋に祭る場合、向かいあわせにしてはいけないことも覚えておいてください。
また、仏壇のうえには決して本や小物などを置いてはなりません。
これは先祖の頭の上にものを乗せることになり、たいへん失礼にあたるからです。
神棚や仏壇一を置く方位には吉凶があります。
凶相となるのは家の中心から見て北東、南西・両鬼門方位に祭ってしまった場合です。
一家を滅ぼすことにもなりかねませんから、両鬼門方位だけは絶対に避けてください。
神棚や仏壇は、
一般的には南向きに祭るのがもっともよく、東向き、東南向きも吉相とされています。
それ以外は凶相になりますが、仏壇は宗派によっては違いもあるので、その家の宗派に従うようにしてください。
床の間に神仏が祭ってある場合は、床の間を神棚や仏壇と同様にみなします。
ですから、鬼門方位を避け、床の間の向きも吉相になるように注意する必要があります。
仏壇に限っては、家の中心に祭るのも凶相になります。
家の中心は「神の座」ですから、先祖が恐れ多くて片身の狭い思いをすることになるのです。
神棚に関して「檜づくりでなければならない」とか「幅は一尺二寸、長さは三尺六寸五分でなければならない」と気にする人がいますが、大事なのは材質やサイズではなく、信仰心です。
神棚に古材を使うことだけは絶対に避けるべきですが、それ以外は必ずしもこだわる必要はありません。
それよりも、神棚や仏壇をめったに人が入らない奥の座敷などに祭るのではなく、家族がいつも手を合わせられる場所に祭るよう、心がけてください。
神棚や仏壇の上にあたる二階部分がトイレなどになっているのは大凶相です。
また部屋や廊下など、人が踏みつけて歩く場所にするのも避けるべき。
壁や収納室、家具などであればさしつかえありません。
また、神棚や仏壇の背中側にあたる部屋がトイレや浴室になっているのも凶相なので、注意してください。
トイレ・浴室については以下記事で詳しく紹介しています。
⇒浴室の風水と家相での注意点!浴槽の湯の貯め置きはダメな理由とは
神棚・仏壇のポイント
神棚・仏壇のポイントその1
神棚・仏壇のポイントその2
⇒家相でみる玄関の吉凶方位とその対策とは!玄関は仕事運を左右する
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